2008-09-03

リサイクルギター音色改良器



なかなかこのブログ本来の目的の隠れ家作り工程の紹介記事に取り掛かれなくて、ほかの事で遊んでばかりいる今日この頃。

先6月に廃棄予定のステレオセットを友人からもらった。電源を入れてみたらレコードデッキは動かず、テープデッキは再生はできるが早送りは前も後ろへもだめであった。分解してみる。レコードデッキ不動の原因は、ベルト式のゴムベルトが切れて無いことだった。ゴム製ロールもだめ。テープデッキの方はすごく重い機械式、配線もゴチャゴチャしていて、手におえない。まだそれほどICやマイコン(マイクロチップ)が無い時代の40年近くも前のパイオニア5000故、仕方ないかと思う。

私も30ほど年前にその後のパイオニア7000を新発売のレーザーディスクとともに、トータル70万円あまり支払い手に入れて持っている。もっとすっきりしている。当時レーザーディスク単体だけで22万円もした記憶がある。たいして使わない内にすっ飛んでしまったレコード針、これに共通で利用できるかもしれないと思い5000をもらったのだ。私の7000もあまり使わないうちに箱入りになってしまっっているが。なにしろレーザーディスクのディスク(盤)だけでも1枚1-2万円もした時代、10枚程度でストップ。でも、なぜ5万本近くの目に見えないほどの細いディスクの溝から、絵と音がでるのか不思議に思い衝動買いしたものだ。いくらレーザー光が焦点を絞れると言っても、振動の多い盤上の信号をうまく拾えるとは、いまだ解せない。

このパイオニア5000、7000のように各コンポーネント分離型と違い、ラジオ、レコードデッキ、テープデッキが一体型で、上部の透明アクリル蓋を開ける昔風なタイプで素敵である。即廃棄というのも忍びない。FM,AMラジオやアンプ自体は生きており、付属のマイクをつなぎヘッドホーンでギターを弾き聞いてみると、細かい音色まで透けて聞こえ、ギター練習にとっても良い。ギターの音が、はっきり透き通って聞こえてくると、指の細かな動きに注意を払えるし、練習にはとてもよいように思うし、楽しい(歌手がレコーディングの時にヘッドホーンをしてるのもそのためか)。

でも我が家もすでに物に溢れ、本体だけで40kgもあろうかという大物の置き場所がない。で、今度ドームで大工仕事の合間や、そこでのひとり作業後のさびし~い夜など、ギターの練習に良さそうなので、そこへ持って行こう(ますますドーム内が荷物置き場になる、という思いもあるが・・・)。

一方本体以外の残りの部分、スピーカーセットはというと十分に機能している。これも捨てるのに忍びない、何とか有効利用できないか。ギターの共鳴装置としてそのまま利用してもいいのだが、自宅各部屋には大型テレビや先の7000ステレオのスピーカーがあって、共鳴装置代わりは十分ある。隠れ家にしてもその目的で大スピーカ内臓のカラオケセットを持ち込んである。ドームもしかり。で考えた挙句、このスピーカーセットのスピーカーだけはずし、コンパクトに組みなおすと、手軽に自宅内のあらゆる場所や、ツリーハウス、あるいは車の中にも持っていけるものとなる。で出来上がった2つがこの写真。出来上がり寸法はわずか42x27x10cm。これでもギターの近くにおくとギター本体(の胴部分)の響きが格段に良い。あまり音色や響きが良くない粗悪ギターでもかなり良くなる。なにしろ贅沢に大中小と3つの音域のスピーカーが付いているので、良質の音響改良装置といえる。



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