2009-04-06

囲炉裏の火:灰の効能?

以前の火↑(携帯電話で写真、クリックすると拡大します)

ずいぶんとこのブログの投稿をサボってしまった。隠れ家には日参していて、常になにかをゴソゴソはやっているのだが、別に書くこともなく・・・。このところまた2週間ほど故郷四国に帰省していたので、このブログに限らずお休みではあった。帰京後の4月8日には友人と花見をやることになっている。

そこで、長い間使い放しで灰が囲炉裏の中に大分溜まっているので、これを取り除き囲炉裏のメンテナンス(穴あきパンチングボードの上下の灰の除去:清掃)をやることにした。

←きれいになった火床

パンチングボード下には、穴から落ちた灰がたまり空気の流れを悪くしているのでこれを取り除き、レンガなどボードの台となる石を整頓しなおした。一方ボード上の灰も大方ヘラで取り除き、囲炉裏の枠に火が近寄らないように、数個の石を並べた。パンチングボードの中心には炭が浮くように金床(名称?)を置きメンテ終了。

囲炉裏の中には深さ5~10cmほどの灰が貯まっていたため、かなりの量の灰が出たが、以前のように裏庭一面(肥料として?)に撒くことはせず、屋外の別のレンガ製焚き火場所の下(灰が落ちるところ)にとりあえず保管。

果たしてうまく燃えるか?



花見客が来て花見の酒の席準備として、さっそく囲炉裏の金床に炭を並べ、炭の下や上には着火用の紙を置く。が、紙を燃やしても燃やしても、なかなか炭に火が着かない。どうもいつもと様子が違うようだ。送風方向をいろいろかえたりもしたがだめ、客が来てるのであわてる・・・。結局、仕方ないのでいつものように、バーベキュー網の上に炭を並べて下から紙をどんどん燃やす。この方がよっぽど炭をおこすのには手っ取り早かった。(忙しく写真なし:後記のように、うまく燃えなかったし)



後で気づいたことだが、灰はすべて取り除くより、炭を置く場所の灰のみを除き、他の場所はむしろ灰をためておいた方が火付きも、炭の火の火持ちもよいのでは?と思う。

理由は多分灰の役割にある:灰の無い状態では、送った空気がパンチングボードの穴全体(囲炉裏の床全体)からすーっと抜けてしまい、肝心の炭をおいた場所には到達しにくい(空気抵抗の多いこの場所にはむしろ来ない)ためだろう。それに灰が全く無い場合、着火後の炭の火持ちも悪いだけでなく、まわりの風のためむしろ冷やされ着火も遅れるのではなかろうか。炭は灰に埋め少し通風の穴が開いてるくらいの方が良いのではなかろうか(よく田舎の囲炉裏や火鉢で見かけるあの風景)と想像する。

後日、保管しておいた灰を囲炉裏に戻そうと思う。灰を捨てなくて良かった。パンチングボードの周辺にはしっかりと灰を敷こう、うっすら敷くとかえって送風で灰が舞い上がる恐れもある。
灰を囲炉裏に戻したところ(もっと一杯灰はあったのだが)↓


この想像通りであれば、空気の流れも改良され、炭の着火も火持ちも良くなるだろう。




後日追加写真:
なお、炭をおこすのはバーベキュー網の上に炭を並べておこすのがベスト。炭の下に直接紙や木切れを敷くのは良くない。
灰を元に戻した後の火付け(炭火おこし)の様子↓


(参考資料)「火鉢屋」さんによると、灰はなかなか量が取れないのでとても貴重だとのことです。いつも捨ててしまっているけど、勿体なかったかな。以下は火鉢屋さんによる「灰の性質」という一文です。参考までにここに添付しておきます:

「灰には断熱材の役目があります。 深さ5cmもあれば灰の上でどんなに炭を燃やしても火鉢の下は熱くなりません。 稀に囲炉裏を作る際、灰の下に断熱材を敷く方がいらっしゃいますが、無くてもまったく問題有りません。もちろん純粋な灰を使って入ればの話ですが。

火鉢も同様で、手あぶり火鉢などはもともと灰は深さ5~7cm程度までしか入りません。その火鉢を畳のうえに直において何時間炭を燃やそうが、畳はほのかに暖かくなるだけです。

また炭の上に灰をかぶせて炭を見えなくしてしまえば、上に紙がのっても燃えることはありません。そのくらい強力な断熱効果を持つ灰ですが、灰の中には空気が通るので、しずかに最後まで炭は燃えて行きます。これが火鉢、囲炉裏での火種の作り方です。

江戸時代などは火を起こすのが大変でしたので寝る前に種火となる新しい炭を灰に入れ、上に燃えた炭をのせて灰をかぶせるのが習慣でした。 これを怠ると翌朝とんでもないことに。。。
これで朝、まっかに燃えた炭が灰の中から出てくるので、新しい炭をくべていくわけですね。」




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